四谷コーポラス建て替え


マンションセミナーに行くと、マンションの寿命はどのくらいあるのか?という実例でよくあげられるのが、日本初の民間分譲マンションといわれている「四谷コーポラス」だ。
1956年(昭和31年)竣工の築61年を迎えるマンションで、日本で初めて民間企業が販売した分譲マンションとされている。
5階建ての総戸数28戸で、当時の分譲価格は3LDK約230万円。大卒初任給がおよそ1万円の当時においてはかなりの高額物件で、著名人が多く入居していた。
また、分譲主が信販会社だった関係で、当時としては珍しい割賦販売が導入されるなどその後のマンション販売の先駆けとなった。

この四谷コーポラスは、2017年9月に解体が決まっている。その後建替え工事に入り、2019年に再建マンションが完成予定だ。
当時の購入者が長く所有し、その後転売せずに相続されてきたケースが半数以上あったため、住民同士の絆が強く、長い間活発な管理組合活動が維持されてきた。
建替え・修繕計画は2006年にスタートしたのだが、比較的短期間で建替えが決まったのには、そのような背景がある。
四谷駅から5分と立地も良く、ゆったりとした住戸(メゾネットタイプは70m2以上)は、時代を経ても暮らし勝手がよかったのだろう。
現在の区分所有者の9割が、再建後のマンションを再取得予定とのことだ。

四谷コーポラスではないが、文京区のヴィンテージマンションに住んでいる友人がいる。
そのマンションの竣工は1964年なので築53年。四谷コーポラスより少しあとに建てられた。何度か遊びに行ったことがあるが、行くたびに良い歳の取り方をしているなあと感じる。
部屋の窓は大きく、陽の光がたっぷりと入ってくる。
建物の壁や水回りなど確かに古さを感じるが、ロビーや廊下の掃除もよく行き届いており、寂れた感じがしない。
50年以上、手をかけられちゃんと愛情を注がれてきたのが伝わってくるのだ。

マンションを買っても賃料がとれるのは最初だけで、あとになれば厳しくなるという不安があるかもしれない。
しかし、築50年、60年以上経っても入居者がいて、よく管理されているマンションは存在する。
長い年月を経ても求められた大きな要因としては、四谷といった都心の物件であることや、暮らし勝手の良さが挙げられるだろう。

参考元:http://www.asahi-kasei.co.jp/asahi/jp/news/2017/ho170530.html

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